2008年3月15日土曜日

塾生からの伝言2

先の久保田さんのメッセージに、早速同じ一期生の東京海上日動火災の原島さんから
以下のメッセージがありました。これも伝言します。西岡郁夫


久保田さん、
メールありがとうございます。ご無沙汰しています。久保田さんがメールに書かれている「豊かさの根源」について私も同じように考えさせられる経験をしてきているので返信します。
私は入社5年目に外務省に出向し、保険とは全く関係ないODAの仕事を2年間していました。新婚旅行でしか海外に行ったことのなかった私にとって途上国へ の出張はあらゆるものが新鮮で、多様性に驚きカルチャーショックを受けました。(黄熱病・肝炎・破傷風の予防接種、マラリアの予防薬服用などしながら、旅 行では行かないような国々に2年間で9回出張しました)

途上国ですから経済的には日本に比べて裕福ではありませんが、アフリカの最貧国を除けば「豊かさ」では日本より上ではと感じる国や場面を経験しました。
特にブータンに行った時の印象は強烈で日本で言う豊かさの象徴であるようなモノはほとんどないにもかかわらず、みんな健康的に幸せな暮らしのように見えました。

米国に7年間駐在していた時は「物質的な豊かさ」とともに「精神的な豊かさ」も実感しました。また、帰国後もラテン系の人たちの陽気さや楽天的なものの考え方・生き方も「豊かさ」を考えさせられました。
ただし、個人的には、日本という国および日本人も昔は「物質的な豊かさ」はないが「精神的な豊かさ」を持っていたのではないかと思っています。

最後に、日本企業がグローバル化してる中で、「多様性(Diversity)」と「共通の価値観(Core Value)」が大きな課題だと感じてます。多様性を尊重し受け入れながら企業としての共通の価値観を持つということは実践するのはとても難しい課題だと 日々感じています。

原島

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