先日、岡山のトマト銀行の得意先向けのセミナーに基調講演を依頼され、「儲けるためのビジネスモデル・イノベーション」に関してお話をした。
ところで、トマト銀行とは大胆な名前ではないか! 重々しい名前を使いたがる銀行にしては大胆にも実に軽々しい。が、悪い気はしない。良いんじゃないのーという印象で会場に赴いた。
講演の前後に中川隆進社長や幹部の方から改名の経緯を含めていろいろお話をお聞きした。今回はそのレポートである。
平成元年に元の山陽相互銀行という相互銀行から普通銀行に転換したとき、顧客に愛される銀行を目指して当時の社長(2代前)が思い切ってトマト銀行と改名されたらしい。
でも、何故トマトなの?
ある朝、社長宅の朝食のテーブルに乗っていた瑞々しいトマトを見て「よし、トマト銀行としよう」と決められたという。
当然、社長の提案に幹部たちは「信用と安定をモットウとする銀行に、直ぐに萎びて腐ってしまうトマトでは軽すぎる」と全員が大反対だったという。
しかし、当時の社長は押し切った。すると、商号の珍しさから全国ニュースにも取り上げられるし、当時の言葉で言う「ナウイ!」と評判になって顧客からの評判も上々と大変得をされたらしい。確かに、「にんげん大好き―トマト銀行」というキャッチにこの名前はピッタリだ。
中川社長の挨拶は「今後とも、~MOTTO(もっと)身近でお客さまに信頼され選ばれ続ける『じぎん(地元の銀行)』へ~を目指して、、、」であった。地 銀を「ちぎん」と読まないで「じぎん」と読むのは、地元(じもと)で集めたお金を地元の繁栄に生かすことがミッションだからという。これもいい感じだ。
会場からの発言も多く、良い講演会であった。
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