2008年3月15日土曜日

喫煙タクシーの導入を提案します

東京のタクシーが全面禁煙なんて、とっても信じられなかった嬉しいことが実現して来週には早1か月になる。しかし、今でも多くのタクシーはタバコ臭い。全 車にイオン洗浄が義務付けられたとは聞くが、これまで喫煙自由であった車両に染み着いた悪臭は簡単には除去出来ないし、運転手が客待ちの間に車外に出てタ バコを吸った直後の呼気やタバコの匂いの染みついた洋服があの悪臭の源のようだ。
先日も乗ったタクシーがもの凄くタバコ臭いので、「この車はタバコ臭いねー、禁煙のはずじゃないの」と聞くと、「東京のタクシーは全部禁煙ですよ。僕がさっき車外で吸ったばかりだから、それで臭うのですかねー」と澄ましたもんだった。

これまで禁煙タクシー専用乗り場を置いていた聖路加病院が12月から「禁煙タクシー以外乗り入れ禁止」の措置をして利用者に喜ばれていたのに、1月7日か らは事実上すべてのタクシーが乗り入れ自由になり、利用者はタバコの悪臭に悩まされているという。全面禁煙のために却ってタバコの害を受けるという皮肉な 事態に病院としても頭の痛めているという。

そこでこの際、思い切って「喫煙タクシーの導入」は如何だろう。「東京のタクシーは禁煙を原則とする」というルールのもとに「喫煙タクシー」も一定のルー ルのもとに許可する。ルールとは車に「喫煙車」と目立つようにサインを付ける。タクシーの中でタバコを吸いたい人はこの喫煙タクシーを選べばよい。運転手 も客待ちのときにはタバコを吸えばよい。自分は喫煙者だが車内のタバコ臭さは嫌いと言う人は普通のタクシーに乗ればよい。喫煙のドライバーは喫煙タクシー に乗務すればよい。その代り、普通のタクシーは車内の空気清浄化を徹底する。如何だろう。

飛行機や新幹線やレストランなど多くの人がいる場所では煙は漂っていくし、タバコの煙の粒子は極々小さいので煙害を完全にシャットアウトできる分煙システ ムはなかなか実現できない。加害者と被害者を足して2で割る分煙は非喫煙者を保護できないから禁煙が広がるのは当然なのだ。
しかし、タクシーは原則的に個室である。「喫煙タクシー」と大きく明記して利用者もドライバーも納得の上で利用するなら誰も迷惑はしないはずだ。

「禁煙とは喫煙を禁止する」ことではない。「禁煙とは非喫煙者をタバコの害から守る」ことである。喫煙者がまだまだ多い社会で、「本当の禁煙」を実効的に実現するために、思い切って禁煙車を導入することには一考の余地があるはずだ。
(PS)ルドさんと言うイタリア人のお友達とよく一緒に蕎麦ランチを楽しんでいる。「喫煙タクシーの導入」は蕎麦を食べながら議論をしていたときにルドが言い出した考えである。ルド、ありがとう。

2 件のコメント:

西岡郁夫 さんのコメント...

塾長の提案に全面的に賛成です。東京・日本はもっと「大人」の街になるべきだと思います。大人とは「自分で良し悪しを判断・選択できる」ことだと思います。よって「タクシーは原則禁煙」とするならば、代替選択案として「喫煙タクシー」を用意するのも当然だと思います。
 代わりに、愛煙家の方々には、もっとマナーを良くして頂きたいと思います。「禁煙表示が無い=吸ってもよい」ではなく、「喫煙可の表示がある=吸ってもよい」というレベルまで意識を高めてもらえればなぁと思う次第です。(当然ながら歩きタバコなぞは即時やめて頂きたいと思います)
 僕自身は子供の頃から今日まで、一切タバコを嗜む習慣を持ったことがありませんので、タクシーの全面禁煙のニュースを非常に喜ばしいことと受け止めていました。しかしながら、塾長ご指摘の通り、タクシー・ドライバーの方が愛煙家だったりすると、独特の臭いに悩まされ「禁煙だけれども、煙害からは逃れられていない…」という状態になっておりました。
 それよりも、そもそもプロのドライバーならば、タバコを吸わないのが本筋だと思うのですが? プロ意識を持ったタクシー・ドライバーさんが増えることに期待します!

上田健次

bustan さんのコメント...

http://japanbus.web.fc2.com/kinentaxi.html

喫煙タクシー 成田から!