2008年12月15日月曜日

7期が修了しました

丸の内「西岡塾」の7期が13、14日両日、横浜のオンワード総合研究所における合宿での卒塾論文発表会で修了した。
その1日目の13日(土)には塾生たちのグループによる卒論作成の仕上げの討議の合間を縫って、「ミドル如何にいくべきか」をテーマにパネルディスカッションを行い、その後、懇親パーティをひらいた。
パネルディスカッションではゲストに松井証券社長、渡辺東海バネ工業社長、樋口天彦産業社長、松田ユニゾンキャピタル・パートナー(元みずほ証券副社長)や過去の卒塾生たちが加わり、23名の卒塾生が熱い議論を展開した。
「ミドルは会社を動かせるのか」、「経営者に出来ないミドルの役割」、「出世は目的か手段か?」などなど塾生たちのプレゼンにフロワ―から辛辣な質問、反論、温かいアドバイスが飛んだ。2時間の予定が3時間弱に及び、そのあと行われた懇親会までゲストを交えて熱い議論が続いた。
翌14日は朝から卒塾のための卒論発表会。審査委員には塾長の私に加え、一橋大ICSの竹内弘高学科長、小林三郎同客員教授(ホンダでエアバッグ開発に成功した元経企室長)、渡辺社長、松田副塾長が加わった。4、5人ずつに分かれた5グループによるプレゼンテーションが行われたが、西岡塾では知識ではなく感性の鍛錬に重きを置かれるので、日頃から「プレゼンでは姿勢、表情、目線、声の大きさや高さ、話す速度、間の取り方にも注意」という教育もしてきたが、昨日のみんなのプレゼンは素晴らしかった。
ここでも審査委員や塾生を送り込む各社のゲストが真剣な質疑、アドバイスを展開し充実をした発表会を終えることが出来た。関与頂いた諸兄に深謝します。
その後のパーティでは各自が思いのたけの感想や将来の抱負を述べ最後は肩を抱き合って別れを惜しんだ。塾長としてもみんなの寄せ書きを贈られ、ジーンと目に涙がにじんだ。こういう感激を毎期、毎期味わえるとは、毎週金曜日に頑張ってきて本当に良かったと思う。
塾生のみなさん、一緒に頑張ってこられて良かったね。来期が始まっても卒塾生としていつでも塾に遊びに来て下さい。ありがとう。

2008年12月5日金曜日

東海バネ工業のポーター賞受賞記念講演会を開きました

西岡塾の講師をして頂いている渡辺良機社長がついに快挙を達成しました。
12月4日にホテル・オークラで開かれた授賞式では渡辺社長がハーバード大学教授で戦略論の第一人者であるマイケル・E・ポーターから「独自性のある優れた戦略を実行して高い収益性を達成・維持している」と栄えある賞を受賞されたのです。詳細は以下のポーター賞HPを参照してください。
http://www.porterprize.org/porterprize.html
C042160.JPG(ポーターから受賞する渡辺社長の晴れ姿です)

そこで、西岡塾では同日の夕刻から「東海バネ工業のポーター賞受賞記念講演会」を六本木ミッドタウンで開催しました。
まず、ポーター賞の記念品である“out of box”のflagを持って入場する渡辺社長ご夫妻を拍手で迎えたあと、西岡から趣旨説明、渡辺社長ご挨拶、JVC-ケンウッド河原CEOの乾杯と続いて約一時間のお祝いパーティーのあと、いよいよ
一橋大学ICS藤川先生の「東海バネのケーススタディ」に進み、現役塾生だけでなく卒塾生や飛び入りの人たちも入り乱れて熱い議論が展開されました。その議論に渡辺社長が生で答えるという、藤川先生に言わせると「本人を交えて会社の戦略を研究する最も贅沢なケーススタディ」を堪能しました。
その後は西岡が引き継ぎ、常盤 花王元社長、河原JVC-K会長というこれまた贅沢なパネリストで「東海バネの強さの秘密を考える」というパネルをやりました。理論的、学問的な戦略解剖に渡辺社長の人間臭い「部下への思い」が絡んで大変興味深いパネルとなりました。参加者のみなさんの熱いパッションが会場を盛り上げました。
お忙しい中駆け付けて頂いた常盤さん、河原さんに心から御礼を申し上げます。


PC042563.JPG
(前列椅子に腰かけて人たちが、右から藤川、河原、常盤、渡辺ご夫妻、西岡)